基本的な作り方
まず,こちらで概観を説明した後,それぞれについて詳しく説明します.
- オンライン学習環境を整える
- オンライン授業をする上では,教材(資料,クイズ,課題など)を提供する場所,学生同士が意見交換できる仕組みが必要です.
- そのような環境は学習管理システム(LMS: Learning Management System)を利用することで整えられます(参考: オンライン学習環境を整える).
- ITC-LMS は,教材の配布,課題の提出・コメント・評価,掲示板での議論,テストの実施・採点・コメントができる本学の学習管理システムです.
- 授業の構成・教材を決める
- どのような構成にするか,どのような教材を使うかを考えます(参考: 授業を構成する,教材を準備する).例えば,以下のような構成・教材も授業として成り立ちます.
- 例1: テキスト資料を用いる
- 通常授業では,テキスト資料を LMS で提供して,各自学習いてもらい,掲示板で議論を促す「問いかけ」を出し,学生同士に議論してもらう.また,掲示板で合わせて質疑応答も行う.
- 中間課題,期末課題としてレポートの提出を求める.
- 例2: 音声もしくは動画ファイルを用いる
- 通常授業では,資料と音声もしくは動画ファイルを LMS で提供して,各自学習してもらい,掲示板で議論・質疑応答を行う.
- 注: ITC-LMS を利用する場合,動画は容量が大きいため Google Drive などにアップロードし,そのリンクを LMS で共有してください
- 期末課題としてレポートの提出を求める.
- 通常授業では,資料と音声もしくは動画ファイルを LMS で提供して,各自学習してもらい,掲示板で議論・質疑応答を行う.
- 例1: テキスト資料を用いる
- どのような構成にするか,どのような教材を使うかを考えます(参考: 授業を構成する,教材を準備する).例えば,以下のような構成・教材も授業として成り立ちます.
オンライン学習環境を整える
オンライン授業をする上で,学生が学習する教材(資料,クイズ)や取り組む課題を提供する場所および学生同士が意見交換できる仕組みが必要です.
以下が,オンライン学習環境の整え方の例です.
- 例1: ITC-LMS を利用する(ITC-LMSの使い方)
- ITC-LMS は,教材の配布,課題の提出・コメント・評価,掲示板での議論,テストの実施・採点・コメントができる本学の学習管理システムです.
- 履修登録と連動して受講者が登録されるなど UTAS との連携も行われます.
- 利用にあたっては,利用者全員に UTokyo Account が必要です
- 例2: Google Classroom を利用する
- ECCSクラウドメール(本学の Google アカウント)を用いると,Google が提供する学習管理システムである Google Classroom(https://classroom.google.com/h)を利用できます.
- Google Classroom は ITC-LMS とは異なり,テストの機能がなかったり,UTAS との連携はありません.
- また,中国からのアクセスが不可であるため,中国からのアクセスが想定される場合は,利用をおすすめできません.
- 例3: 各サービスの組み合わせる
- メールで教材配布,課題回収,Microsoft Forms や Google フォームでクイズ作成,ホームページなどで掲示板を別途用意して議論など,それぞれのサービスを利用して授業を作ることができます.
授業を構成する
13回の授業のうち,全てをオンデマンド型(非同期型)にしてもいいですし,授業の進捗や授業の内容にあわせて,いずれかをオンデマンド型,いずれかをリアルタイム型(同期型)としても問題ありません.
以下,1回の授業の構成例です.
- 1回の授業例1
- リアルタイムでの講義・議論などをせずにすべて非同期での学習活動を行う場合の授業の進め方の例です.
- 授業の流れ
- 作成中
- 授業実施のポイント
- 作成中
- 作成中
- 1回の授業例2
- 非同期と同期を組み合わせる場合の授業の進め方の例です.
- 授業の流れ
- 作成中
- 授業実施のポイント
- 作成中
教材の準備方法
教材を準備するにあたって,既存のものを使うこともできますし,新たに作ることもできます.以下,それぞれの方法について説明します.
既存のものを使う
新たに作るのではなく,既存の教材を利用することもできます.
ご自身が作成したもの以外にも,公開されていて利用可能な他者が作成した教材もあります.
例えば,動画であれば,以下のものを利用できるため,ご自身の授業内容に合ったものを探した上で,授業でご利用いただくことも可能です.
ここで,利用した教材に関する質疑応答や議論は別途必要になることご注意ください(他者が作成した教材をただ提示しただけでは授業として成立しません).
- 東京大学が作成している講義動画等
- UTokyo OCW https://ocw.u-tokyo.ac.jp/
- MOOC edX https://www.edx.org/school/utokyox
- MOOC Coursera https://www.coursera.org/utokyo
- 東大TV https://todai.tv/
- 他大学が作成している講義動画等(他大学のOCW, MOOCなど)
- 京都大学 http://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja
- 北海道大学 https://ocw.hokudai.ac.jp/
- 九州大学 http://ocw.kyushu-u.ac.jp/
- 名古屋大学 http://ocw.nagoya-u.jp/
- 東京工業大学 http://www.ocw.titech.ac.jp/
- 早稲田大学 http://course-channel.waseda.jp/
- 国際基督教大学 http://ocw.icu.ac.jp/
- 上智大学 https://ocw.cc.sophia.ac.jp/
- 筑波大学 https://ocw.tsukuba.ac.jp/
- MIT https://ocw.mit.edu/index.htm
以下,東京大学の OCW,東大 TV の動画を授業で利用する方法について説明します.
- 例: UTokyo OCW を使ったオンデマンド型授業
- UTokyo OCW(https://ocw.u-tokyo.ac.jp/)について
- 東京大学の正規講義を収録してウェブサイトで動画を配信
- 動画だけでなく講義スライドも掲載
- 講義スライドは著作権処理済みなので,そのまま学生に提供可能(講義資料内の著作物を講義資料から切り離して使用することはできません)
- UTokyo OCWの動画は,実際に教室で行われた1回あたりの授業をそのまま収録しています.そのため,「1回の授業の講義の代わり」としてそのまま動画教材を使うことができます.
- 1回あたりの授業の流れについては,前述したものと同様で,UTokyo OCW の講義動画を見てもらい,その後,掲示板等で意見交換,またテストやレポート課題を出すことで指導します.
- UTokyo OCW(https://ocw.u-tokyo.ac.jp/)について
- 例: 東大 TV を使ったオンデマンド型授業
- 東大TV(https://todai.tv/ について
- 東京大学で行われた公開講座等のイベントを収録してウェブサイトで配信
- 正規講義の動画ではないが,教材として活用可能
- 動画内の講義スライドは,著作権処理済み(講義スライドのダウンロードは提供していないため,動画でのみ閲覧可)
- 東大TVの動画は,イベントの講演を収めているため,1つあたりの動画が20分程度のものもあれば,90分程度のものもあります.
- そのまま「1回の授業の講義の代わり」として使える動画もありますが,短い動画などは,「リアルタイムで行う講義の一部」や「補助教材」として使うことができます.
- 東大TV(https://todai.tv/ について
新しく作る
新しく教材を作成する際,テキスト,音声,静止画,動画などどのようなメディアを用いるかを決めます.
- テキストを作る
- Word などの文書作成ツールを用いてテキストの資料を作成する
- Google ドキュメントの音声認識を用いてテキスト資料を作成する
- 音声ファイルを作る
- スマートフォンのボイスレコーダーのアプリを使って音声ファイルを作成する
- Web 会議システム(Zoomなど)を使って音声ファイルを作成する
- 静止画を作る
- PowerPoint を使って画像を作成する
- Adobe Photoshop を使って画像を作成する
- 動画を作る
- PowerPoint を使って動画を作成する
- Web 会議システムを使って動画を作成する